精選版 日本国語大辞典 「雑事」の意味・読み・例文・類語
ぞう‐じ ザフ‥【雑事】
〘名〙
① いろいろのこまごました事柄。ざつじ。
※御堂関白記‐寛弘元年(1004)三月七日「着左丈座、定諸国申請条々雑事」
※東寺百合文書‐う・康和二年(1100)八月一六日・丹波国司請文案「兼又至二所当雑事一者、被レ止二御塔料諸郡之所役一、偏以彼保住人等所レ令二勤仕一也」
※高野本平家(13C前)四「国には国司にしたかひ、庄には領所につかはれ、公事(くじ)雑事(サウジ)にかりたてられて」
※吾妻鏡‐建久六年(1195)六月二九日「着二尾張国萱津宿一給。当国守護人野三刑部丞成綱進二雑事一」
④ 「ぞうじせん(雑事銭)」の略。
※吾妻鏡‐文治元年(1185)九月一〇日「御堂供養導師事、〈略〉下向之間、宿次雑事以下、今日、被レ宛二催御家人
一」

⑤ 飯の副菜。副菜にする野菜類。
ざつ‐じ【雑事】
〘名〙
① こまごまとした種々の事柄。いろいろの用事。ぞうじ。
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