精選版 日本国語大辞典 「雑穀」の意味・読み・例文・類語
ざ‐こく【雑穀】
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日本では米、ムギ、オオムギを主穀とよび、それ以外の穀物を雑穀と総称している。雑穀は主穀に比べて食糧としての重要性が低く、生産量も少ない。しかし、この区別は国によって異なり、たとえばアメリカでは、トウモロコシは生産量が多く主穀として扱われ、米(イネ)は雑穀に含まれる。日本における雑穀の種類には、イネ科のライムギ、エンバク、トウモロコシ、アワ、ヒエ、キビ、モロコシ、シコクビエ、ハトムギなどと、タデ科のソバ、ヒユ科のセンニンコクなどがある。さらにマメ類も雑穀に含めることがあり、日本ではダイズ、インゲンマメ、アズキ、ササゲ、エンドウ、ラッカセイなどがある。雑穀は、従来は主食の補助や代用として利用されたが、主穀の供給が十分ある現在では、主として飼料や工業原料、あるいは加工食品の原料として利用されている。また、日本では、アワ、ヒエ、キビ、シコクビエなど生産力が低く利用価値も低い雑穀はしだいに需要が減り、ほとんど栽培されなくなってきている。
[星川清親]
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
米麦以外の粟・黍(きび)・稗(ひえ)・蕎麦・豆類・胡麻などの作物。五穀以外の穀物一般を意味する場合もある。歴史的に貢租の対象外とされ,農民の自給食料あるいは救荒作物として栽培された。栽培はおもに畑地や焼畑で行われた。とくに山間地では重要な作物で,時代をさかのぼるにつれその比重も高まるが,明治30年代以降は急速に作付面積が減少した。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…農業総産出額(貨幣価値の変化を考慮しない名目の実額)は,1960年の1.91兆円から70年4.66兆円,82年10.7兆円と増大しており,1980年を100とする農業生産指数をとってみると,1960→70→82の各年で,全農産物総合が76.9→96.7→104.0,耕種総合(米麦や野菜,果実など)が105.0→107.9→104.7,畜産総合が26.9→73.2→103.0のように増大している。耕種総合の伸びが停滞しているのは,米や,とくに麦類,いも類,豆類,雑穀類などの生産が減退しているためで,野菜や果実の生産はこの間に大幅に伸長している。 農業生産は増大してきたが,しかし,農業の国民経済ないし全産業中に占める地位は,この間に一貫して低下を続けている。…
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出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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