精選版 日本国語大辞典 「雛」の意味・読み・例文・類語
ひな【雛】
(2)「ひなにんぎょう」の名称も近世に生まれたものであるが、「ひなあそび」「ひなあわせ」も三月の節句の雛祭の遊びをさすようになり、「ひなのひ」「ひなのま」のように、「ひな」が同日の行事をさすようにもなる。
ひよっ‐こ【雛】
ひよ‐こ【雛】

ひいな ひひな【雛】
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鳥の成長の最初の段階をいう。鳥学上は、卵から孵化(ふか)して最初の正羽(せいう)(その羽衣(うい)を幼羽という)が生えそろうまでの間の段階を雛といい、それ以後、成鳥に達するまでの段階を幼鳥という。しかし一般には、親鳥の世話を受けている状態のものを雛とよぶことが多く、シジュウカラなどスズメ目の幼鳥が巣立ちして、まだ十分に飛べず親鳥から餌(えさ)をもらっている段階のもの(鳥学では幼鳥)を巣立ち雛とよんだりする。孵化直後の雛の外見は種によってさまざまで、目があいており、初毛(綿毛状であるが、伸びると幼羽の正羽となる)が生えていて、1日か2日のうちに巣を離れてしまうものを早成性の雛、目は閉じていて、初毛がまったく、あるいはわずかしか生えていず、巣立ちまでに日数のかかるものを晩成性の雛という。スズメ目の鳥はすべて晩成性である。早成性の鳥には、孵化直後に巣を出てしまい、親の世話をまったく受けないキジ目ツカツクリ科、親について行動するが、自分で食物を探すカモ類やシギ・チドリ類、親に食物を教えてもらうキジ科、親から餌をもらうカイツブリ科やクイナ科がある。早成性と晩成性の中間の型の鳥もあり、カモメ科は目があき初毛が生えていて歩くことができるが、巣に長い間とどまる。初毛に包まれているが樹上の巣に長くとどまる鳥に、目があいた状態で孵化するサギ科やタカ類、目が閉じたままで孵化するフクロウ科がある。初毛が伸びきった幼鳥は、成鳥とほぼ同じ運動能力をもつ。以後の成長にもさまざまな型がみられる。メジロやシジュウカラはその年の秋に最初の換羽をし、すぐに成鳥羽になってしまうが、秋の換羽は部分的で第1回基羽(きう)(第1回冬羽)となり、翌春の換羽で成鳥羽(第1回代羽(だいう)、第1回夏羽)となるオオルリ、最初の年には換羽をせずに翌年の春から秋にかけての換羽で成鳥羽となるオオタカ、完全な成鳥羽になるまでは5年以上もかかる大形のワシ類やアホウドリなどがある。最初の幼羽から、一つまたは二つ以上の羽衣を経て成鳥羽に達する場合、その中間の段階の鳥を若鳥ということがある。なお、ニワトリ、アヒルなどの家禽(かきん)の雛をとくに「ひよこ」という。
[竹下信雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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