難所(読み)ナンショ

デジタル大辞泉 「難所」の意味・読み・例文・類語

なん‐しょ【難所】

《「なんじょ」とも》通行に困難な険しい所。危険な場所。「峠の難所にさしかかる」
[類語]悪所悪場切所

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精選版 日本国語大辞典 「難所」の意味・読み・例文・類語

なん‐しょ【難所・難処】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なんじょ」とも )
  2. 険難な場所。危険な場所。通行に困難な場所。難関
    1. [初出の実例]「就中馬津渡是海道第一之難処、官使上下之留連処也」(出典:宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解)
    2. 「けふは親不知、子不知、犬戻り、駒返しなどいふ北国一の難所を越えて」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)市振)
  3. 物事を遂行する上で困難な箇所。むずかしい部分。難関。
    1. [初出の実例]「我等は最早、難処(ナンジョ)を超て、今少しに成たりと也」(出典:反故集(1671)下)

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普及版 字通 「難所」の読み・字形・画数・意味

【難所】なんしよ

険所

字通「難」の項目を見る

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