雲衲(読み)ウンノウ

デジタル大辞泉 「雲衲」の意味・読み・例文・類語

うん‐のう〔‐ナフ〕【雲×衲】

衲衣のうえを着けて修行に励む禅僧雲水
[類語]雲水旅僧行脚僧虚無僧山伏普化僧薦僧こもそう行者修験者梵論ぼろ遍路

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精選版 日本国語大辞典 「雲衲」の意味・読み・例文・類語

うん‐のう‥ナフ【雲衲】

  1. 〘 名詞 〙 衲袈裟(のうけさ)、すなわち粗末な袈裟をまとって各地を遍歴し修行する僧。雲水僧。雲衲霞袂(かべい)
    1. [初出の実例]「師披雲衲巖戸、我向雪窓翰林」(出典:江吏部集(1010‐11頃)中・和石山平上人述懐之絶句)

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世界大百科事典(旧版)内の雲衲の言及

【雲水】より

…また,雲水僧の略で,雲のごとく定まった住所もなく,水のごとく流れゆきてよる所もないように,諸方の禅師を訪ねて遍歴し,道を求める修行僧をいう。雲衲(うんのう),行脚(あんぎや)とも称す。雲水は,網代笠(あじろがさ)をかぶり,袖の長い雲水衣(直綴(じきとつ))をきて,腰に手巾(しゆきん)と称する丸ぐけの腰紐をしめる。…

※「雲衲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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