デジタル大辞泉
「雷鳴」の意味・読み・例文・類語
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らい‐めい【雷鳴】
〘名〙
① (━する) かみなりが鳴り響くこと。また、その音。かみなり。《季・夏》
※
経国集(827)一〇・奉和巫山高〈
巨勢識人〉「危巖干
二鳥路
一、虚谷写
二雷鳴
一」
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雷鳴
らいめい
thunder
雷が鳴り響く音。雷放電があると放電路上の空気が急激に熱せられるため破裂音を生ずる。これが温度の不均一な大気層を通過してくる間に「ゴロゴロ」と引き延ばされた音になる。音速が毎秒340メートルであることを考えれば、電光と雷鳴のずれから、雷撃点までの距離が推算できる。雷鳴の聞こえる範囲はおよそ10キロメートルである。
[三崎方郎]
『孫野長治著『雲と雷の科学』(1969・日本放送出版協会)』▽『畠山久尚著『雷の科学』(1970・河出書房新社)』▽『竹内利雄著『雷放電現象』(1987・名古屋大学出版会)』▽『饗庭貢著『雷の科学』(1990・コロナ社)』▽『速水敏幸著『謎だらけ・雷の科学――高電圧と放電の初歩の初歩』(1996・講談社)』▽『北川信一郎著『雷と雷雲の科学――雷から身を守るには』(2001・森北出版)』▽『中谷宇吉郎著『雷』(岩波新書)』
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雷鳴
らいめい
thunder
雷の電光に沿って大気が急激に膨張するために発生する音。稲妻が起こるときの電気エネルギーの約 4分の3は,イオン化した分子の衝突によって,稲妻近くの大気の加熱に消費される。一瞬の間に温度は 3万℃程度にまで上昇し,その結果気圧の衝撃波が発生し,空中を伝播する。これが雷である。雷がよく聞こえるのは稲妻から約 15kmの距離までで,普通は 25kmで聞こえなくなり,最大でも 40kmまでしか達しない。雷放電そのものは 0.5秒以下というごく短時間の現象であるが,放電路の長さが 2~14kmにもなるので,耳までの到達時間が異なり,また干渉などによって,音はごろごろと低くなる。周波数(振動数)は 30~100Hzくらいである。
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雷鳴【らいめい】
雷放電によって生ずる音。放電経路にある空気は瞬間的に1万℃程度に熱せられて爆発的に膨張し,衝撃波を生ずる。ゴロゴロと聞こえるのは,多重放電であること,放電経路の各部分で音を発すること,その音波が大気中で屈折・反射することなどにより,到達時間に差ができるためである。雷鳴の到達距離は通常20km,最大50km。
→関連項目雷|電光|雷雨
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普及版 字通
「雷鳴」の読み・字形・画数・意味
【雷鳴】らいめい
雷のとどろく音。宋・陸游〔美睡〕詩 漫(みだ)りに(い)ふ、布衾、鐡の如く冷やかなりと 未だ妨げず、息の自(おのづか)ら雷鳴するを字通「雷」の項目を見る。
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