電源開発[会社](読み)でんげんかいはつ

世界大百科事典 第2版 「電源開発[会社]」の意味・わかりやすい解説

でんげんかいはつ【電源開発[会社]】

電源開発促進法(1952公布)に基づき1951年に発足した9電力体制(全国を九つのブロック分け,それぞれ一つの電力会社が電力を独占的に供給する体制)を,大規模電源開発の面で補完するために52年設立された特殊会社電気事業上は,9電力会社など一般電気事業者に電気を供給する卸電気事業者の一つである。設立当初は,民間電力会社では開発困難な地点国土総合開発に関連する地点の水力電源を全国にわたって開発した。

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世界大百科事典内の電源開発[会社]の言及

【電源開発】より

…発電のために必要な大規模な施設(水力発電所や火力発電所,原子力発電所)を建設すること。日本の電源開発の歴史は100年になるが,当初の内容は開発というにはほど遠いものであった。1887年に東京電灯会社は最初の発電を行ったが,それは30馬力のボイラーと25kWの直流発電機で発電し,210Vの電圧で1~2kmほどの範囲に送電するものであった。…

【特殊会社】より

第三セクターの一形態である。具体例として,日本たばこ産業株式会社,電源開発株式会社,関西国際空港株式会社,国際電信電話株式会社,日本電信電話株式会社,および旧国鉄の民営化により成立した東日本旅客鉄道株式会社などの各社がある。これらの企業は株式会社ではあるが,特定の行政目的を推進するために特別立法に基づいて設置され,主務官庁の規制を受ける。…

※「電源開発[会社]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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