霧島[町](読み)きりしま

百科事典マイペディア 「霧島[町]」の意味・わかりやすい解説

霧島[町]【きりしま】

鹿児島県北東部,姶良(あいら)郡の旧町。霧島山の南西部と山麓シラス台地を占める。中心市街は霧島神宮鳥居前町で,また霧島温泉郷の湯之野温泉から引湯され,温泉地,霧島屋久国立公園(現・霧島錦江湾国立公園)の観光基地としてにぎわう。南部に日豊本線が通じる。米,野菜,サツマイモ,葉タバコを産する。2005年11月,国分市,姶良郡溝辺町,横川町,牧園町,隼人町,福山町と合併し市制霧島市となる。82.54km2。5813人(2003)。

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世界大百科事典 第2版 「霧島[町]」の意味・わかりやすい解説

きりしま【霧島[町]】

鹿児島県姶良(あいら)郡の町。人口6132(1995)。霧島山南麓にあって,町の中央部を霧島川が南流し,シラス台地を分断する。霧島神宮の鳥居前町として古くから開け,神宮の座主を務めた税所氏が支配したが,文明年間(1469‐87)に島津氏に敗れ,以後は,同氏支配下に入った。宝永年間(1704‐11)には800人以上の山伏がいて霧島信仰の中心となっていた。幕末から明治初期には薩摩藩家老桂久武が士族救済のため田口の一部を開拓し,桂内と名づけられた。

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