精選版 日本国語大辞典 「霧氷」の意味・読み・例文・類語
む‐ひょう【霧氷】
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冷たい霧や雲が樹木や建物などに吹き付けたとき、表面に付着する氷。細かい水の粒は過冷却になりやすく、0℃より低温でも水のままである。これが風で運ばれて物体の表面に付着すると、凍結をおこす。粒の大きさと数、温度、風速と付着面の捕捉(ほそく)率によりいろいろのものができるが、樹氷、粗氷、樹霜に分類される。樹氷は白色不透明のもろい氷で、風に向かって成長し、羽毛、うろこ、えびの尾などの形になる。よくみると、微細な氷の粒が積み重なっている。平地よりも山地で、風が強いときできやすい。粗氷は霧氷ほどもろくない不透明な氷層で、表面はやや滑らかである。内部には多くの気泡が入っている。水の粒が比較的大きく、気温が0℃に近い場合にできる。氷点下10℃くらいになると、発生はまれである。飛行機の翼への着氷は、樹氷あるいは粗氷が多い。樹霜は、細かい氷の粒も混じっているが、霜に似た氷の結晶が数多くくっつきあったものである。成長して小さい木の枝の形になることもある。過冷却の水の粒が物体の表面近くで水蒸気に変わり、昇華してできる。風が強くない晴れた夜から早朝にかけて霧が発生した際など、樹木や地物の風上側にできやすい。樹氷の側面に付着することもある。
[篠原武次]
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…主として地表付近の気温が0℃以下になったとき,樹木や地物の表面に大気中の水蒸気が直接昇華したり,また過冷却雲粒が付着し凍結してできた氷を総称して霧氷というが,氷のでき方によって,樹霜,樹氷,粗氷の3種に分けられる。樹氷は過冷却雲粒が冷たい樹木や地物につぎつぎに衝突し,瞬間的に凍り,たくさんの氷の粒からなる白色不透明の氷で,あられのでき方と同じと考えてよい。…
…大気中の水蒸気が物体に昇華したり,また主として過冷却雲粒や水滴が物体に付着し凍結してできた氷,およびその現象。したがって着氷には,そのでき方によって霧氷の過程をとるものと雨氷の過程をとるものがあるが,一般には後者の場合をいうことが多い。過冷却雲中を飛行中の航空機への着氷は,揚力やプロペラの効率を減じ,最も危険視されている(航空気象)。…
※「霧氷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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