青い(読み)アオイ

デジタル大辞泉 「青い」の意味・読み・例文・類語

あお・い〔あをい〕【青い】

[形][文]あを・し[ク]
(「碧い」とも書く)青色をしている。広く緑系統の色にもいう。「―・い空」「―・いリンゴ
(「蒼い」とも書く)顔に血の気がない。赤みが足りない。「顔が―・い」
果実などの未熟なものが青いところから》人格技能や振る舞いなどが未熟である。「考えが―・いよ」
[派生]あおさ[名]あおみ[名]
[類語](1青青蒼然真っ青青白い/(3幼少幼弱幼時幼年若齢若年弱小弱冠年少年若としわか年弱としよわヤングうら若い若若しい若やか若やぐ若気ういういしいみずみずしい若い子供っぽい青臭い乳臭い幼い未熟幼稚くちばしが黄色い子供らしいいとけない稚気幼少童心幼心おさなごころ子供心頑是ない子供じみる大人気ない

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精選版 日本国語大辞典 「青い」の意味・読み・例文・類語

あお・いあをい【青】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]あを・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. ( 本来は、黒と白との中間の広い色で、おもに青、緑、藍をさす ) 青の色をしている。青の色である。→青(あお)
    1. [初出の実例]「そに鳥の 阿遠岐(アヲキ)御衣(みけし)を まつぶさに 取り装ひ」(出典古事記(712)上・歌謡)
    2. 「緑井は点火器(ライター)火花を散らし、青い煙を吹き上げることで」(出典:真理の春(1930)〈細田民樹〉島の噴煙)
  3. 顔色が青ざめている。血の気がない。
    1. [初出の実例]「宮、いと御けしきあしくて、あをくなり赤くなり、物もきこえ給はず」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
  4. ( 未熟な果実などは青色をしているところから ) 人格、技能、学問などが未熟である。また、遊芸の道でやぼである。
    1. [初出の実例]「Auoi(アヲイ) コトヲ ユウ」(出典:日葡辞書(1603‐04))
    2. 「私どもは猶(ま)だ考が青いからでせうが」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉新高等官)

青いの語誌

の意味で用いられるのは室町時代後期くらいからの例しか見あたらないが、複合語構成要素の「あを~」という形では、「あをびれ男」〔狭衣物語〕、「青侍」〔今昔〕など平安時代にまでさかのぼる例が認められる。

青いの派生語

あお‐さ
  1. 〘 名詞 〙

青いの派生語

あお‐み
  1. 〘 名詞 〙

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