青葉(読み)アオバ

デジタル大辞泉 「青葉」の意味・読み・例文・類語

あお‐ば〔あを‐〕【青葉】

緑色をした草木の葉。特に、若葉ころを過ぎて、青々と茂った木の葉。 夏》「心よき―の風や旅姿子規

雅楽横笛名器平敦盛たいらのあつもり熊谷直実くまがいなおざねに討たれた時に所持していたといわれる。
高倉天皇秘蔵の横笛。
[類語]若葉翠色すいしょく青翠せいすい万緑ばんりょく新緑木の葉枝葉草葉葉っぱ押し葉葉身葉脈葉柄葉末托葉単葉複葉葉序双葉若緑紅葉こうよう紅葉もみじ黄葉照り葉落ち葉落葉枯れ葉朽ち葉病葉わくらば松葉

あおば【青葉】[仙台市の区]

仙台市の区名。市の中央部や青葉城仙台城)を含む。

あおば【青葉】[横浜市の区]

横浜市西部の区名。遊園地「こどもの国」がある。

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精選版 日本国語大辞典 「青葉」の意味・読み・例文・類語

あお‐ばあを‥【青葉】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 青い木の葉。青々とした葉。
      1. [初出の実例]「青葉は自ら景を蔭(かく)す蓋を飄し」(出典:常陸風土記(717‐724頃)久慈)
    2. その年になって芽を出した若々しい葉。若葉。また、青々と茂った若葉。新緑。《 季語・夏 》
      1. [初出の実例]「こきもみぢのつやめきて、思ひもかけぬ青葉の中よりさし出でたる、めづらし」(出典:枕草子(10C終)四〇)
      2. 「目には青葉山ほととぎす初がつほ〈素堂〉」(出典:俳諧・曠野(1689)一)
    3. 未熟、未完成なことのたとえ。
      1. [初出の実例]「まだ其頃は十三才、女子といへど青葉(アヲバ)ゆゑ」(出典:歌舞伎・筑紫巷談浪白縫(黒田騒動)(1875)二幕)
    4. カエデの一品種。春から秋まで、葉が緑色を保つもの。
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ] 横笛の名。朱雀門の鬼笛、平敦盛の所持のものなどがとくに名高い。青葉の笛。
      1. [初出の実例]「それ笛の名はかむちくこちくやうちく、あを葉ふたば」(出典:幸若・烏帽子折(室町末‐近世初))
    2. [ 二 ] 宮城県仙台市の行政区の一つ。平成元年(一九八九)成立。市西部から市街中央部を占める。青葉城址、宮城県庁、仙台市役所がある。
    3. [ 三 ] 神奈川県横浜市の行政区の一つ。平成六年(一九九四)緑区および港北区より分区して成立。

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百科事典マイペディア 「青葉」の意味・わかりやすい解説

青葉[区]【あおば】

宮城県仙台市中西部の区。1989年区制。市内5区の中で最も面積が広く,東西に広瀬川が貫流し,区東部右岸の青葉山丘陵南東端には青葉城跡がある。仙山線が通じ,東北自動車道の仙台宮城インターチェンジがある。広瀬川左岸の段丘上に市街主要部が広がり,定禅寺(じょうぜんじ)通を隔てて都心地区北部は中央官庁の出先機関や県庁,市役所などが集まる行政地区となっている。青葉通,広瀬通,東二番丁など50m道路を中心に金融機関やオフィス,商店が集中し,城下町割の基点となった芭蕉(ばしょう)の辻には標石がたつ。東北大学など大学・研究機関や,宮城県美術館,仙台市博物館などが多い文教地区でもある。西部の丘陵地にはみやぎ台など大規模団地の造成が進む。北西部に作並(さくなみ)温泉,船形山がある。302.24km2。29万1436人(2010)。

青葉[区]【あおば】

神奈川県横浜市北西端の区。1994年区と港北区の一部から分区。多摩丘陵東部に位置し,区の面積は市内で戸塚区に次いで大きい。1965年東急田園都市線が長津田まで開通,1993年市営地下鉄が通じてあざみ野が市中心部への玄関口となった。ほぼ全域が東急の住宅団地地域で,宅地化が急速に進んでいる。北西部に1965年開園のこどもの国があり,こどもの国線が通じる。35.22km2。30万4297人(2010)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「青葉」の意味・わかりやすい解説

青葉
あおば

地歌の曲名。芳沢春水作詞,杵屋長五郎,蔦山四郎兵衛作曲の芝居歌系の三下り端歌。『落葉集』 (1704) に『関東小六青葉』として収載。『雪』『袖時雨 (そでしぐれ) 』とともに「三歌物 (みつうたもの) 」といわれる。

青葉
あおば

古鷹型重巡洋艦」のページをご覧ください。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「青葉」の解説

青葉 (アオバ)

植物。アオサ科アオノリ属の海藻の総称。アオノリの別称

青葉 (アオフジ)

植物。ツズラフジ科の落葉つる性植物。ツズラフジの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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