精選版 日本国語大辞典 「鞭毛」の意味・読み・例文・類語
べん‐もう【鞭毛】
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ある種の細菌、鞭毛虫類、精子などにみられる、細長い突起状をした運動性の細胞小器官をいう。細菌の鞭毛は、単一タンパク質フラジェリンよりなる繊維部、菌体に埋まっている基部、これらの間に位置するフック、の三つの部分からなる。鞭毛繊維の数は細菌の種類や培養条件などによって異なる。菌体の全表面から多数の鞭毛繊維の生える場合(周毛性)と、菌体の後端または前端のみに生える場合(極毛性)とがある。真核細胞の鞭毛は、鞭毛膜に軸糸と原形質を包んだ形のものである。その基本構造は繊毛のそれと同一である。軸糸は9+(プラス)2本の微小管よりなることが多いが、ある種の昆虫の精子尾部鞭毛のように9+3本、9+9+0本などの場合もある。また哺乳(ほにゅう)類精子の尾部鞭毛や渦鞭毛虫類のケラチウムの鞭毛のように、微小管のほかに付属の繊維構造をもつ場合もある。多くの植物性鞭毛虫類の鞭毛は、その側面にマスティゴネームという繊細な繊維状突起を生やしている。
[馬場昭次]
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