頃おい(読み)コロオイ

デジタル大辞泉 「頃おい」の意味・読み・例文・類語

ころ‐おい〔‐ほひ〕【頃おい/比おい】

ころ。その時分。「早春の―」
程度。ほどあい。「ちょうどよい―」
当節。今の時世
内裏うちわたり心にくくをかしき―なり」〈真木柱
[類語](1時間時刻刻限時分じぶん時点/(2頃合ころあ時機機会チャンス好機時節ときおり機運潮時しおどき潮合い時宜機宜好期適期時分時分時商機勝機戦機千載一遇タイミングめった得難いまれかけがえのない希有けう盲亀もうき浮木ふぼく一期一会いちごいちえ見せ場決め所思いがけない思いがけず待てば甘露の日和ひよりあり折よく僥倖ぎょうこうここぞ一世いっせ一代最初で最後図らずも決定的瞬間契機

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精選版 日本国語大辞典 「頃おい」の意味・読み・例文・類語

ころ‐おい‥ほひ【頃おい・比おい】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ころ。とき。その時分。
    1. [初出の実例]「宝亀七八箇年の比頃(コロホヒ)に〈真福寺本訓釈 比頃 己呂保比爾〉」(出典日本霊異記(810‐824)下)
  3. 当節。今の時世。
    1. [初出の実例]「中の品の、けしうはあらぬ、えり出でつべきころほひなり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)

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