須臾(読み)シュユ

デジタル大辞泉 「須臾」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ゆ【×臾】

短い時間。しばらくの間。ほんの少しの間。「須臾も忘れず」「須臾の命」
[類語]しばらしば少しちょっとやや一時いっとき一頻ひとしき暫時ざんじ少時しょうじ寸時瞬間一瞬瞬時刹那一刹那とっさ片時数刻寸刻一刻束の間たまゆら電光石火短い時の間瞬く間見る間に一時ひととき半時寸陰短時間一時一時的かりそめ短日月短時日一朝一朝一夕寸秒はかないあっと言う間間髪をれず

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精選版 日本国語大辞典 「須臾」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ゆ【須臾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( [梵語] muhūrta の音訳「牟呼栗多(むこりた)」の訳に当てられた漢語一昼夜の三十分の一。または kṣaṇa の音訳「刹那」の訳ともされる。短い時間を表わす ) 仏語。しばらくの間。すこしのひま。しばらく。しばし。暫時
    1. [初出の実例]「以十月二十五日得腹病、須臾間無休息時」(出典正倉院文書‐天平二〇年(748)一一月二〇日・久米熊鷹解)
    2. 「須臾(シュユ)にして、うるはしき小童と化して」(出典:浮世草子・近代艷隠者(1686)一)
    3. [その他の文献]〔中庸‐第一章〕
  3. 数の単位の一つ。非常に小さい数の単位で、10-15 にあたる。

す‐ゆ【須臾】

  1. 〘 名詞 〙 わずかの時間。瞬時。しゅゆ。
    1. [初出の実例]「須臾(スユ)の身を以て悠々たる歳月を送迎し」(出典:基督教の美(1897)〈柏井園〉)

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普及版 字通 「須臾」の読み・字形・画数・意味

【須臾】しゆゆ

しばらく。〔中庸、一〕なるは、須臾も離るべからざるなり。離るべきはに非ざるなり。

字通「須」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「須臾」の意味・わかりやすい解説

須臾
しゅゆ
muhūrta, kṣaṇa

インドの時間の単位で,muhūrtaが 48分にあたり,kṣaṇaは「刹那 (せつな) 」と音写されて,一瞬のこと。したがって須臾は,「しばし」と「一瞬」の両意に用いられる。

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