頑是無い(読み)ガンゼナイ

デジタル大辞泉 「頑是無い」の意味・読み・例文・類語

がんぜ‐な・い〔グワンゼ‐〕【頑是無い】

[形][文]ぐゎんぜな・し[ク]
まだ幼くて物の道理がよくわからないさま。「―・い子供でもこのくらいのことはわかる」
あどけないさま。無邪気だ。「まだ―・い顔をしている」
[派生]がんぜなげ[形動]がんぜなさ[名]
[類語](1幼少幼弱幼時幼年若齢若年弱小弱冠年少年若としわか年弱としよわヤングうら若い若若しい若やか若やぐ若気ういういしいみずみずしい子供っぽい子供らしいいとけない若い青い青臭い乳臭い幼い未熟幼稚稚気幼少童心幼心おさなごころ子供心くちばしが黄色い子供じみる大人気ない/(2ほおえましいほほえましい愛らしい愛愛しいいとおしいいとしい愛くるしいかわいいかわいらしいあどけないいじらしいしおらしいめんこい可憐かれんキュートいたいけしとやかほのぼのほんわか愛嬌あいきょう愛想あいそなごむなごやか憎めないチャーミング癒やし系癒やすラブリーいとけない

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精選版 日本国語大辞典 「頑是無い」の意味・読み・例文・類語

がんぜ‐な・いグヮンゼ‥【頑是無】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ぐゎんぜな・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 物事の道理が分からない。わきまえがない。聞き分けがない。分別がない。多く、幼少の者のさまにいう。
    1. [初出の実例]「お捨は何のぐんぜなく、かか様に逢ひたい、かか様呼ふでと泣斗」(出典浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)下)
  3. ( 子供などが ) 無邪気である。あどけない。
    1. [初出の実例]「まだ年わかでョ、ぐゎんぜないのが、わしゃかはい」(出典:洒落本・寸南破良意(1775)年季者)

頑是無いの派生語

がんぜな‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

頑是無いの派生語

がんぜな‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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