頓着(読み)とんじゃく

精選版 日本国語大辞典 「頓着」の意味・読み・例文・類語

とん‐じゃく ‥ヂャク【頓着・貪着・貪惜ジャク

〘名〙 (「とんじゃく(貪着)」と同源。「とんちゃく」とも) 深く心に掛けること。拘泥すること。関心をもつこと。普通、否定語を伴って用いられ、現代では多く、「とんちゃく」。
※虎明本狂言・因幡堂(室町末‐近世初)「某がおんなどもが、大ざけをたべて、酔狂をいたし、しょたいの事もとんじゃくいたさず」
※土(1910)〈長塚節〉一二「彼等は其麽(そんな)ことに頓着を持たぬ」

とん‐ちゃく【頓着】

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デジタル大辞泉 「頓着」の意味・読み・例文・類語

とん‐じゃく〔‐ヂヤク〕【頓着】

[名](スル)《「貪着」と同語源。「とんちゃく」とも》深く気にかけてこだわること。執着すること。「相手の気持ちに頓着しない」
[類語]固執執着執心偏執我執囚われる

とん‐ちゃく【頓着】

とんじゃく(頓着)

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