頓証菩提(読み)トンショウボダイ

デジタル大辞泉 「頓証菩提」の意味・読み・例文・類語

とんしょう‐ぼだい【頓証×提】

仏語。速やかに悟りの境地に達すること。死者追善供養のときなどに、極楽往生を祈る言葉として唱える。頓証仏果。速証菩提

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精選版 日本国語大辞典 「頓証菩提」の意味・読み・例文・類語

とんしょう‐ぼだい【頓証菩提】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。すみやかに悟りの境地に達すること。願文や表白文、回向文などで祈願の意をこめて語られることが多い。頓証仏果。速成。速証菩提。
    1. [初出の実例]「頓証菩提(トンショウボダイ)の道を知る時だにも、夜も昼も心を、はげますべし」(出典:真如観(鎌倉初))

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四字熟語を知る辞典 「頓証菩提」の解説

頓証菩提

仏教で、すみやかに悟りの境地に達すること。

[解説] 「頓証」は、たちどころに悟りに達すること。「菩提」は、迷いやぼんのうを断って得られた悟りの知恵。願文や表白文、こう文などで祈願の意をこめて語られることば。

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