頭金(読み)アタマキン

デジタル大辞泉 「頭金」の意味・読み・例文・類語

あたま‐きん【頭金】

分割払いなどで、最初に支払うある程度まとまった金銭
[類語]手付け内金

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精選版 日本国語大辞典 「頭金」の意味・読み・例文・類語

あたま‐きん【頭金】

  1. 〘 名詞 〙
  2. もとになる金。
    1. [初出の実例]「忠君愛国の道徳先生は頭金(アタマキン)調達に奔走し」(出典:如是放語(1898)〈内田魯庵〉)
  3. 分割払いの最初の支払金。手付金。内金(うちきん)。保証金。
    1. [初出の実例]「月賦で買ふと頭金を七百円乃至千円収めて、以後百五十円宛位支払へばいい事になってゐる」(出典:話の屑籠〈菊池寛〉昭和六年(1931)七月)
  4. 貸付金と担保物の時価との差額。〔取引所用語字彙(1917)〕
  5. 将棋王将の頭にうつ金将。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「頭金」の意味・わかりやすい解説

頭金
あたまきん

売買代金の分割払いの約束があるときに、買い主が最初に支払うべき金額土地家屋、自動車その他比較的高額品物売買について行われ、頭金を支払えば、目的の物が買い主に引き渡される。そのため通常、頭金の額は1回の分割支払い額よりはるかに高額の場合が多く、総代金の5分の1から2分の1に及ぶこともある。手付金とは異なり、頭金には多くの場合解約手付性質はない。

[高橋康之]

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