精選版 日本国語大辞典 「顔色」の意味・読み・例文・類語
がん‐しょく【顔色】
〘名〙
① 顔の色あい。血色(けっしょく)。かおいろ。
※台記‐康治元年(1142)一〇月一五日「余常奉レ見レ之、其顔色慥令レ覚給」
※滑稽本・風来六部集(1780)放屁論「以の外の顔色(ガンショク)にて、『扨々苦々敷(にがにがしき)事を承(うけたまは)る物かな』」 〔論語‐泰伯〕
※六如庵詩鈔‐二編(1797)六・採
行「莫レ遣三下レ豉涴二顔色一、政好蔗糖澆二微霜一」

かお‐いろ かほ‥【顔色】
〘名〙
① 顔の色あい。血色。
※栄花(1028‐92頃)様々のよろこび「御かほいろ悪しう、毛深く、事のほかにみにくくおはするに」
② 感情の動きの表われた顔の様子。かおつき。かおばせ。
※応永本論語抄(1420)為政「心に深く親をいとふしく思へば、必ず子の顔色もやわらぐ也」
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