類する(読み)ルイスル

デジタル大辞泉 「類する」の意味・読み・例文・類語

るい・する【類する】

[動サ変][文]るい・す[サ変]
似る。共通点をもつ。同じ仲間に属する。「児戯に―・する」「これに―・する事例は多い」
行動を共にする。伴う。
こと上達部かむだちめなど、―・して参り給ひて」〈大和二九
[類語]似る似通う似つくあやかる似寄る通う相通ずるまが紛い類似する相似する近似する酷似する肖似しょうじする瓜二つ生き写し丸写しそっくりそのまま似寄り疑似空似もどき紛らわしい似非カーボンコピー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「類する」の意味・読み・例文・類語

るい‐・する【類】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]るい・す 〘 自動詞 サ行変 〙
    1. 似る。似かよう。同じたぐいに属する。同じ仲間になる。
      1. [初出の実例]「百千倍に及とも不可類ず」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)
    2. ともに行動する。連れ立つ。ともなう。随伴する。
      1. [初出の実例]「異(こと)上達部など、るいしてまゐり給て」(出典大和物語(947‐957頃)二九)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]るい・す 〘 他動詞 サ行変 〙 同じ類に入れる。
    1. [初出の実例]「命を塵芥に比し、義を金石に類(ルイ)して」(出典:太平記(14C後)一一)

たぐい【類】 する

  1. 相当する。類する。
    1. [初出の実例]「文化の為に学者の不幸を嘆いて見せるのは、思想家として美徳にたぐひするものであろう」(出典:帰郷(1948)〈大仏次郎〉遅日)

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