風下(読み)カザシモ

デジタル大辞泉 「風下」の意味・読み・例文・類語

かざ‐しも【風下】

風の吹いていく方向。かざした。⇔風上かざかみ
[類語]風上風向風向き

かざ‐した【風下】

かざしも」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「風下」の意味・読み・例文・類語

かざ‐した【風下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かざしも(風下)
    1. [初出の実例]「みやまなる松は変らじかざしたの草葉と名のる君はかるとも」(出典:平中物語(965頃)九)
  3. 船の、風の当たらないほう。
    1. [初出の実例]「Cazaxitani(カザシタニ) ノル〈訳〉船中の風下側に乗る。このことばの反対はカザウエである」(出典日葡辞書(1603‐04))
  4. かざしも(風下)

かざ‐しも【風下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 風の吹き向かう方向。かざじり。古くは「かざした」という。下風(かふう)。かぜした。かぜしも。⇔風上(かざかみ)。〔和英語林集成初版)(1867)〕
  3. 他人命令に従ったり、流儀を見習ったりする立場自分独自の考えを持たないこと。風下(かざした)下手(したて)。かぜした。かぜしも。→風下(かざした)に居る

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android