精選版 日本国語大辞典 「飛地」の意味・読み・例文・類語
とび‐ち【飛地】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
(1)飛知とも書く。江戸時代、城付(しろつき)の所領に対し、各地に分散している知行地(ちぎょうち)のことをいう。一般に外様(とざま)大名の領地は一円的知行を保ち、1か所にまとまって存在したが、譜代(ふだい)大名の所領は激しい転封と、天領・旗本領との間に所領の著しい統廃合、切り替えが行われたため分散知行化した。この場合、城付の所領以外の知行地を飛地と称した。(2)江戸時代、親村と地続きでなく他村と入り組んだ土地のこと。村境の川が洪水によって河流が変わり、隣村との間に出入りが生じたとき、隣村内に入り組んだ土地は、洪水前の地続村が保有することが定められており、この場合、入組地を飛地と称した。分村によって飛地となる場合もある。
[藤野 保]
本拠である城付(しろつき)などの知行地に対して,遠隔地に分散して存在する知行地。江戸時代の大名,その家臣,旗本などの知行地において,全体がまとまって存在するいわゆる一円知行地の例は,一部の外様大名以外には少なく,ほとんどの場合は遠隔地の飛地知行地を含んだ。とりわけ譜代大名は本拠地に対して飛地の占める比率が高く,たとえば延岡藩内藤氏の場合,総高7万石に対して,城付を含む日向国臼杵郡内に2万4000石余,同国宮崎郡内に2万4000石余,豊後国大分・国東(くにさき)・速見郡内に2万石余が分散していた。なお洪水などで本村と地続きでなくなった土地や,新田開発で本村と離れた場所に高請された土地も飛地といった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
送り状。船荷証券,海上保険証券などとともに重要な船積み書類の一つで,売買契約の条件を履行したことを売主が買主に証明した書類。取引貨物の明細書ならびに計算書で,手形金額,保険価額算定の基礎となり,輸入貨...
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新