飛耳長目(読み)ヒジチョウモク

デジタル大辞泉 「飛耳長目」の意味・読み・例文・類語

ひじ‐ちょうもく〔‐チヤウモク〕【飛耳長目】

遠くのことをよく見聞きする耳と目の意から》
観察が鋭く深いこと。
見聞・知識を広める書籍のこと。長目飛耳。
[類語]耳聡い耳が早い早耳地獄耳目聡い目が早い先見の明予覚炯眼けいがん敏感鋭敏明敏さと犀利さいり気が利く嗅ぐ嗅ぎ付ける嗅ぎ出す嗅ぎ当てる嗅ぎ取る嗅ぎ分ける虫の知らせ虫が知らせる機敏俊敏賢い鋭い賢しい過敏利口利発聡明怜悧れいり慧敏穎悟えいご英明賢明シャープ第六感予感直感ひらめき察知インスピレーションぴんとぴんと来る鼻が利く感じ取る気が付く

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精選版 日本国語大辞典 「飛耳長目」の意味・読み・例文・類語

ひじ‐ちょうもく‥チャウモク【飛耳長目】

  1. 〘 名詞 〙 古い時代や遠方のことをよく見聞することのできること。また、その目と耳。転じて、見聞を広める書籍。長目飛耳。
    1. [初出の実例]「荀子に学問を飛耳長目の道といへり」(出典:太平策(1719‐22))

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四字熟語を知る辞典 「飛耳長目」の解説

飛耳長目

遠くのものをよく聞く耳と、遠くのものをよく見る目。学問事物の観察に鋭く、精通していることのたとえ。転じて、そのようになるための手段という意味で、書物をさす。

[使用例] ここにおいて飛耳長目の徒はたちまちわが身辺してつやごとあるものとなした[永井荷風十日の菊|1924]

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