(読み)ヒ

デジタル大辞泉 「飛」の意味・読み・例文・類語

ひ【飛】[漢字項目]

[音](呉)(漢) [訓]とぶ とばす
学習漢字]4年
空中をかける。空をとぶ。「飛雲飛球飛行飛翔ひしょう飛来群飛雄飛
とびはねる。とびちる。「飛花飛散飛沫ひまつ飛躍
速く行かせる。とばす。「飛檄ひげき
空中に上がるように高い。「飛宇飛瀑ひばく
とぶように速い。「飛脚飛報
架空の。根も葉もない。「流言飛語
野球で、飛球。「右飛・外飛・犠飛
飛騨ひだ国。「飛州
[補説]6は「」と通用する。
[名のり]たか
難読飛鳥あすか飛白かすり飛沫しぶき飛礫つぶて飛蝗ばった

ひ【飛】

将棋で、「飛車ひしゃ」の略。
野球で、「飛球」の略。フライ。「右」「中

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精選版 日本国語大辞典 「飛」の意味・読み・例文・類語

とび【飛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「とぶ(飛)」の連用形名詞化 )
  2. とぶこと。また、とぶ回数を数えるときにも用いる。
    1. [初出の実例]「蓮葉の上に乗たるあま蛙ただ一飛にまいる極楽」(出典:狂歌・玉吟抄(1608))
  3. 金額などをいうとき、ある位の数値が零(ゼロ)の場合、その位の数値を言わずに次の位に移ること。五〇二円を「五百とび二円」という類。
  4. とびうお(飛魚)」の略。
    1. [初出の実例]「大和嶺に日が隠ろへば真藍なす浪の穂ぬれに文鰩魚(トビ)の飛ぶ見ゆ」(出典長塚節歌集(1917)〈長塚節〉明治三六年)
  5. すり一種。すばやく物品を奪って逃走する。
    1. [初出の実例]「或いは一人にして掠(かす)め走るを、之を飛(トビ)と謂(い)ふ。其の飛走するを以てなり」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)五)

とばし【飛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「飛ばす」の連用形の名詞化 ) 証券会社が、値下がりした株や債券決算期の異なる他企業に転売させること。含み損表面化させないために行なう行為で、証券取引法で禁じられている利回り保証を条件とすることが多い。

ひ【飛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 将棋で、飛車(ひしゃ)略称
  3. 野球で、飛球のこと。「邪飛(=ファウルフライ)」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「飛」の解説

飛 (ヒ)

植物。ヒノキの古名

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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