(読み)シ

デジタル大辞泉 「飼」の意味・読み・例文・類語

し【飼】[漢字項目]

[音](漢) [訓]かう
学習漢字]5年
えさを与えて養う。かう。「飼育飼養飼料
[名のり]かい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「飼」の意味・読み・例文・類語

かいかひ【飼】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「かう(飼)」の連用形の名詞化 )
  2. 馬や牛などに餌を与えること。飼い育てること。飼育。
    1. [初出の実例]「某の帰るまで、六匹の牛に飼をしておくりやれ」(出典:鷺賢通本狂言・木六駄(室町末‐近世初))
  3. 馬や牛などに与える飼料。
    1. [初出の実例]「かまひてかまひて、まぜなどよくして、かひなどをも念を入てひだるうなひやうにしてくれさしめ」(出典:虎明本狂言・人馬(室町末‐近世初))
  4. 魚釣りなどに用いる餌(えさ)。つける餌によって鰺飼(あじかい)、鰯飼(いわしかい)などと呼ばれる(随・嬉遊笑覧(1830))。

かわ‐くかは‥【飼】

  1. ( 動詞「かう(飼)」のク語法 ) 飼うこと。動物を飼育すること。
    1. [初出の実例]「矢形尾のま白の鷹を宿にすゑかき撫で見つつ飼久(かはク)しよしも」(出典万葉集(8C後)一九・四一五五)

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