デジタル大辞泉 「首尾」の意味・読み・例文・類語 しゅ‐び【首尾】 [名](スル)《首と尾、頭と尾の意から》1 始めと終わり。始めから終わりまで。終始。「首尾を整える」2 物事の成り行きや結果。「事の首尾を説明する」「首尾は上々」3 物事がうまくまとまるように処理すること。「会えるようにうまく首尾してやる」[類語]始末・次第・結果・結末・帰結・帰趨きすう・帰着・帰する・成り行き・仕儀しぎ・成果 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「首尾」の意味・読み・例文・類語 しゅ‐び【首尾】 〘 名詞 〙① 頭と尾。頭部と尾部。また、首脳部とそれに従うもの。[初出の実例]「首尾分レ形浮二殿閣一、雌雄半レ体跨二池塘一」(出典:経国集(827)一三・重陽節得秋虹応製〈橘常主〉)「信西盛義朝が計に随ひける間、首尾(シュビ)相応して終に泰平をいたしき」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)下)[その他の文献]〔戦国策‐魏策上・哀王〕② 始めと終わり。前と後。始めから終わりまで。終始。前後。[初出の実例]「天皇以下其軽論二軍興一首尾異計上、下レ勅深譴二責之一」(出典:続日本紀‐宝亀五年(774)八月辛卯)「コノ コトノ xubiuo(シュビヲ) シッタカ」(出典:日葡辞書(1603‐04))[その他の文献]〔漢書‐芸文志〕③ 事のなりゆき。具合。事情。事の顛末(てんまつ)。結果。[初出の実例]「近世事不レ存二首尾一」(出典:玉葉和歌集‐承安二年(1172)七月七日)「いやこなたのお内儀はと尋けるに首尾(シュビ)あしく返事のしてもなし」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)三)④ ( ━する ) 物事をうまい具合に処理すること。また、都合よく物事が結了すること。[初出の実例]「三四より以下に、起句ほどに、奇健なる句が、一聯あるならば、首尾して、唱ふる時に其曲調が、相応すべけれども」(出典:三体詩素隠抄(1622)三)「私がそのうち巧く首尾してあげるから」(出典:縮図(1941)〈徳田秋声〉裏木戸)[その他の文献]〔後漢書‐孔安国伝〕⑤ 機会。折り。[初出の実例]「つづらを急ぐ賤男が、駕籠の簾に手をかけて又の御しゅびといふこともあり」(出典:浄瑠璃・世継曾我(1683)風流の舞)⑥ 男女の情交。[初出の実例]「三人同し枕をならべなから、下卑て首尾(シュビ)するわけもなく」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)六)⑦ 連歌、俳諧の懐紙式の一種。一折りの懐紙の表に八句、裏に八句を書き付けて計一六句とし、または、表に六句、裏に六句を書き付けて計一二句として一巻となすもの。前者は四枚懐紙を用いる百韻の首尾にあたり、後者は二枚懐紙を用いる歌仙形式の首尾にあたる。首尾行。〔俳諧・俳諧古今抄(1730)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「首尾」の読み・字形・画数・意味 【首尾】しゆび 頭と尾。前後。本末。終始。〔孫子、九地〕善く兵を用ふるは、譬(たと)へば然(そつぜん)の如し。然は常山の蛇なり。其の首をつときは、則ち尾至り、其の尾をつときは、則ち首至り、其の中をつときは、則ち首尾(とも)に至る。字通「首」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報