馬渡遺跡(読み)まわたりいせき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「馬渡遺跡」の意味・わかりやすい解説

馬渡遺跡
まわたりいせき

茨城県ひたちなか市馬渡字向野にある埴輪(はにわ)製作址(し)。1965年(昭和40)から68年までに7回、81~84年と計11次に及ぶ発掘調査明治大学により行われた。A、B、C、Dの4地点から、計19個の埴輪窯址と多数の工房址、粘土採掘坑、埴輪捨場と工人住居址、環壕などが発見され、6世紀東国の埴輪製作の実態を示す貴重な遺跡である。68年に国の指定史跡となった。

大塚初重

『大塚初重・小林三郎著『茨城県馬渡における埴輪製作址』(1976・明治大学)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android