だ‐うま【駄馬】
〘名〙
① 駄荷
(だに)をつける馬。
荷物を運ぶ馬。に
うま。だば。
※
舞姫(1906)〈
与謝野晶子〉「大木曾は霧や降るらむはゆま路を駄馬ひく子とつれだち給へ」
※満韓ところどころ(1909)〈
夏目漱石〉四三「それが孰
(いづ)れも小汚ない駄馬
(ダウマ)だったので」
③ 馬のめす。
牝馬(めうま)。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
だ‐ば【駄馬】
〘名〙
※続日本紀‐天平一一年(739)四月乙亥「令下天下諸国改二駄馬一疋所レ負之重大二百斤一。以二百五十斤一為上レ限」
② 下等な馬。だうま。
※
富家語(1151‐61)「
小鷹狩には水干装束などは不著事也。〈略〉駄馬に乗てする事也」
だ‐ま【駄馬】
〘名〙 荷物運搬用の馬。また、牝馬
(めすうま)をいう。だうま。〔
日葡辞書(1603‐04)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「駄馬」の意味・読み・例文・類語
だ‐うま【駄馬】
1 荷物を運搬する馬。荷馬。だば。
2 乗馬用にならない馬。だば。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通
「駄馬」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
世界大百科事典内の駄馬の言及
【ウマ(馬)】より
…ウマの家畜化はウシ,ヒツジよりもおくれて前3000年ころ,中央アジアの高原地帯でアーリヤ人の手によって行われたと考えられているが,異説もあり確定していない。
【品種】
ウマの品種はその成立によって東洋種と西洋種に,用途によって乗馬,輓馬(ばんば),駄馬(だば)に,体格によって重種,中間種,軽種に,血統により純血種,半血種にと区分されるが,日本では外来種を体格による3区分に分け,これに在来種を加えた四つに分類している。代表的品種としては次のようなものがある。…
※「駄馬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報