駿河(読み)スルガ

デジタル大辞泉 「駿河」の意味・読み・例文・類語

するが【駿河】

旧国名の一。東海道に属し、今の静岡県の中央部にあたる。駿州すんしゅう
静岡市の区名。同市の南西海岸部を占める。登呂とろ遺跡東照宮などがある。

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精選版 日本国語大辞典 「駿河」の意味・読み・例文・類語

するが【駿河】

  1. [ 一 ] 東海道一五か国の一つ。大化改新のときに成立。天武天皇九年(六八〇)伊豆国を分離。古代から農耕文化が開け、平安時代には上国となり、伊勢神宮の荘園が設定された。南北朝時代以降は今川氏の領国となり、一時、武田氏に支配された。天正一〇年(一五八二徳川家康領有。明治四年(一八七一)の廃藩置県により静岡県に編入駿州
    1. [初出の実例]「是歳(ことし)。日本(やまと)武の尊(みこと)(はじめ)に駿河(スルカ)に至(いた)り、其(その)処賊(ところのあた)(いつは)り従(したか)て之」(出典:日本書紀(720)景行四〇年一〇月(北野本南北朝期訓))
  2. [ 二 ] 駿河国(静岡県)東部の旧郡名。中世末、駿東(すんとう)郡の名に改められた。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
  3. [ 三 ] 静岡市の行政区の一つ。安倍川下流域両岸を占め、登呂遺跡久能山東照宮などがある。平成一七年(二〇〇五)成立。

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