精選版 日本国語大辞典 「高等専門学校」の意味・読み・例文・類語
こうとう‐せんもんがっこう カウトウセンモンガクカウ【高等専門学校】
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中学校卒業程度を入学資格とする、5年制の高等専門教育の機関である。高専ともいう。その教育の目的は、「深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成すること」(学校教育法115条)にある。この学校は、1962年度(昭和37)に設置され、その創設の趣旨は、当時の高度経済成長政策に伴い工業に関する中堅技術者を養成することにあった。また、これにより、学校制度上、義務教育修了後上級学校へ進学しようとする者に対して、もう一つの新しい進路が開かれることになった。当初は、工業に関する学科を置くものとされたが、1967年度からは商船に関する学科を中心とする学校も設置されるようになった。教育課程の履修には、学年制が採用され、5年(商船に関する学科は5年6か月)間を通ずる一貫した教育が行われる。2022年度(令和4)の学校基本調査(文部科学省)によると、高等専門学校は全国に57校(国立51校、公立3校、私立3校)設置され、生徒数は約5万7000人である。もっとも多く設置されている学科は機械工学科で27校、次いで電子制御工学科13校、情報工学科が12校ある。商船学科は5校で設置されている。なお、高等専門学校につながる高等教育機関として、大学院修士課程をもつ技術科学大学が1976年度(昭和51)から設置された(2023年時点で2校)。
[真野宮雄・編集部 2023年6月19日]
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「深く専門の学芸を教授し,職業に必要な能力を育成することを目的」とし,中学校卒業者を入学させ,5年(商船学科は5年6ヵ月)の教育を行う学校。旧制の専門学校レベルの技術者教育を求める産業界からの要請に応え,また折からの政府の理工系拡充策の一端を担うものとして1961年(昭和36)に発足した。2016年現在で校数は57校(国立51校,公立3校,私立3校),うち4校が商船系,ほかは工業系を中心とする学校で(1校は商船系・工業系両方),大半が1960年代の創設である。在学生の総数は5万7611人で(2015年5月),1990年代からほぼ横ばいである。1991年以降,卒業者が準学士を称することが可能となり,また専攻科が設置され,その修了者には学士が与えられることになった。近年は卒業後に大学に編入学する者も多く,専攻科に進む者を含め4割近い卒業生が進学している。国立校では統合により学科の多様性を増やすなど改革の動きもみられる。就職者に対する雇用者の評価は高いといわれ,卒業生の就職状況は他の高等教育機関に比べるときわめて良い。
著者: 伊藤彰浩
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