高網(読み)タカアミ

デジタル大辞泉 「高網」の意味・読み・例文・類語

たか‐あみ【高網】

鳥網の一。水辺に高さ2メートルほどの竹を向かい合わせて立て、もち糸を張り、カモなどを捕る。
巻網の一。袖網そであみ袋網とからなり、ムロアジを捕る。

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精選版 日本国語大辞典 「高網」の意味・読み・例文・類語

たか‐あみ【高網】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鳥網の一種。高さ約七尺(約二・一メートル)の篠竹約六〇本を一四、五間(約二五~二七メートル)の間に交互に立てつらね、もちをつけた糸を二重に張り渡したもの。冬から春、カモなどの寄りつく湖沼などに架設する。
    1. [初出の実例]「高網に鴨もぬからぬ羽音かな〈怒風〉」(出典:俳諧・笈日記(1695)中)
  3. 漁業で、巻網の一種。袋網と袖網とから成り、袋網は上縁の長さ一三尋(ひろ)、下縁六尋、高さ六尋で扇形、袖網は長さ七尋、高さ六尋。ムロアジを捕るのに用いる。

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