鳥獣(読み)チョウジュウ

デジタル大辞泉 「鳥獣」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐じゅう〔テウジウ〕【鳥獣】

とりやけもの禽獣きんじゅう
[類語]動物けものけだものじゅう獣類畜類畜生野獣百獣禽獣きんじゅうアニマル四つ足猛獣海獣珍獣

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精選版 日本国語大辞典 「鳥獣」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐じゅうテウジウ【鳥獣】

  1. 〘 名詞 〙 とりとけもの。禽獣(きんじゅう)
    1. [初出の実例]「完議虞音従此聴、蹌々鳥獣満皇城」(出典凌雲集(814)和菅祭酒秋夜途中聞笙之什〈藤原冬嗣〉)
    2. 「像(かたち)花にあらざる時は夷狄にひとし。心花にあらざる時は鳥獣に類す」(出典:俳諧・笈の小文(1690‐91頃))
    3. [その他の文献]〔易経‐繋辞下〕

とり‐けだもの【鳥獣】

  1. 〘 名詞 〙 とりとけだもの。とりけもの。とりしし。ちょうじゅう。
    1. [初出の実例]「又鳥獣(トリケタモノ)昆虫(はふむし)の灾異(わさはひ)を攘(はら)はむが為(ため)には」(出典:日本書紀(720)神代上(兼方本訓))

とり‐しし【鳥獣】

  1. 〘 名詞 〙 とりとけもの。とりけもの。ちょうじゅう。
    1. [初出の実例]「狩する毎に大きに獲(う)。鳥獣(とりシシ)、尽(つ)きむと将(す)」(出典:日本書紀(720)雄略二年一〇月(前田本訓))

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普及版 字通 「鳥獣」の読み・字形・画数・意味

【鳥獣】ちようじゆう(てうじう)

鳥やけだもの。〔左伝、成十一年〕郤(げきしう)來聘す。を聲伯に求む。聲伯、施氏のを奪ひて、以て之れに與ふ。人曰く、鳥獸すらほ其の儷(れい)(匹)を失はず。子將(は)た何(いかん)せんとすと。曰く、吾は死する能はずと。に行(さ)る。

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