デジタル大辞泉 「鳴嚢」の意味・読み・例文・類語 めい‐のう〔‐ナウ〕【鳴×嚢】 カエルなどの雄ののどにある袋状の器官。鳴くときにふくらませて共鳴させる。歌袋うたぶくろ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「鳴嚢」の意味・読み・例文・類語 めい‐のう‥ナウ【鳴嚢】 〘 名詞 〙 多くのカエル類の雄にある発音器。左右の咽頭壁等にある薄い膜でできた嚢で、鳴くときにふくらませて共鳴装置とする。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「鳴嚢」の意味・わかりやすい解説 鳴嚢めいのうvocal sacvocal pouch カエル類の雄にみられる鳴き袋で、声嚢ともいう。カエルは喉頭(こうとう)部の声帯を振動させて鳴き声を発するが、その空気は鳴嚢に送られるため、鳴嚢は大きく膨らむ。連続した鳴き声は、肺と鳴嚢の間に空気を往復させて発する。多くのカエルは下あごの皮膚の下に鳴嚢をもつが、トノサマガエルの仲間は左右の口角部に1対の鳴嚢をもつ。外部から容易に鳴嚢の存在が認められるものを外鳴嚢とよび、そうでないものを内鳴嚢という。一般に外鳴嚢をもつカエルの鳴き声は大きい。[倉本 満] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例