精選版 日本国語大辞典 「鳶口」の意味・読み・例文・類語
とび‐ぐち【鳶口】

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破壊消防、木材運搬などで、物をひっかけたり、引き寄せたりするのに用いる道具。鳶職の意にも用いられる。カシの棒の先に物をひっかけるために鉄製の鉤(かぎ)を取り付けたもの。その鉤の形がトビの嘴(くちばし)に似ているので、トビグチとよばれた。鳶口には、江戸時代の火消人足(にんそく)の鳶頭(とびがしら)が用いた、柄(え)の長さ二尺(約60センチメートル)ほどの装飾入りの手鉤や、平(ひら)人足用の柄の長さ五尺(約151センチメートル)の長鉤がある。一方、山出し人夫や川並(かわなみ)人足の木材搬出用の筏(いかだ)鉤は、柄の長さ六尺(約182センチメートル)の竹竿(ざお)に鉤をつけたもので、水棹(みずざお)と鳶口を兼ねている。
[宮本瑞夫]
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…鳶職,鳶の者,鳶人足,仕事師ともいう。トビという職名は,彼らが鳶口または鳶と称する樫棒の先に鋼鉄製の鉤(かぎ)をつけた道具を携行することに由来する。鳶口は川狩や木場など木材を扱う者の道具で,火消にも使用され,火消人足も鳶とか鳶の者と呼ばれた。…
※「鳶口」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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