鹿の角を蜂が刺す(読み)ししのつのをはちがさす

精選版 日本国語大辞典 「鹿の角を蜂が刺す」の意味・読み・例文・類語

しし【鹿】 の 角(つの)を蜂(はち)が刺(さ)

(かたい鹿の角などを蜂が刺しても、鹿は何とも感じないところから) 全く感じないで平気でいる。いっこうに手ごたえがない。なんの痛痒(つうよう)も感じない。蛙の面(つら)へ水。のれん腕押し。しかの角を蜂がさす。
※虎明本狂言・梟(室町末‐近世初)「ししのつのをはちがさひたやうにして、やくたいがなひ」

しか【鹿】 の 角(つの)を蜂(はち)が刺(さ)

浄瑠璃・心中恋の中道(1715か)上「申ぶんとてござらぬと木ではなこくるしかのつのはちのさいたるごとく也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「鹿の角を蜂が刺す」の意味・読み・例文・類語

鹿ししつのはち

鹿しかの角を蜂が刺す」に同じ。

鹿しかつのはち

鹿の角を蜂が刺しても、鹿はなんとも感じないように何の手ごたえもないことのたとえ。鹿ししの角を蜂が刺す。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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