普及版 字通 「黄」の読み・字形・画数・意味
黄
常用漢字 11画
(旧字)
人名用漢字 12画
[字訓] き
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[その他]
[字形] 象形
卜文の字形は火矢の形かと思われ、金文の字形は佩玉の形にみえる。いずれもの声義を含みうる字である。〔説文〕十三下に「地の色なり」とし、字は田と光とに従うもので、光の声をとるというが、卜文・金文の字形は光を含む形ではない。金文に長寿を「(くわうこう)」といい、黄は黄髪の意。〔詩、周南、巻耳〕「我が馬玄たり」、また〔詩、小雅、何草不黄〕「何のかばまざる」「何のか玄(くろ)まざる」の玄黄は、ともに衰老の色である。黄を土色、中央の色とするのは五行説によるもので、その説の起こった斉の田斉(田・陳)氏の器に、黄帝を高祖とする文がある。
[訓義]
1. き、きいろ。
2. きばむ、色が衰える。
3. 火のいろ、黄金、黄玉。
4. 老人。また、幼児。
5. 黄帝、中央。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕木 キハダ/ キナリ・キバメリ・アメ・カイナ・アカザ・モミヅ・イリアヒ/ カクマグサ 〔字鏡集〕 キナリ・キバミス・カイナ
[部首]
〔説文〕にその部に黄色に関する五字を属し、〔玉〕には別に十五字を加えるが、ほとんど用例のない字である。
[声系]
〔説文〕に声として・・簧・(横)・廣(広)・など十字を収める。・は横にわたる形のもの、廣はその建物、は銅鉄の樸石でその色、はおそらく角爵の色、簧は竹管を横にならべた形をとるものであろう。
[語系]
・huangは同声。また衡・・桁heang、hoang、廣kuangも声義近く、みなその色、また横にわたる形のものをいう。
[熟語]
黄▶・黄埃▶・黄案▶・黄衣▶・黄▶・黄彝▶・黄雲▶・黄暈▶・黄鉞▶・黄鴛▶・黄▶・黄媼▶・黄鴦▶・黄鶯▶・黄屋▶・黄花▶・黄華▶・黄▶・黄蓋▶・黄閣▶・黄鶴▶・黄褐▶・黄甘▶・黄柑▶・黄冠▶・黄巻▶・黄旗▶・黄麾▶・黄菊▶・黄橘▶・黄牛▶・黄墟▶・黄極▶・黄棘▶・黄玉▶・黄巾▶・黄金▶・黄銀▶・黄狗▶・黄鶏▶・黄犬▶・黄肩▶・黄軒▶・黄絹▶・黄姑▶・黄▶・黄口▶・黄光▶・黄寇▶・黄▶・黄昏▶・黄沙▶・黄砂▶・黄冊▶・黄参▶・黄衫▶・黄紙▶・黄耳▶・黄漆▶・黄爵▶・黄朱▶・黄酒▶・黄綬▶・黄熟▶・黄潤▶・黄黍▶・黄松▶・黄腫▶・黄裳▶・黄鍾▶・黄蒸▶・黄心▶・黄岑▶・黄▶・黄塵▶・黄瑞▶・黄枢▶・黄星▶・黄磧▶・黄籍▶・黄雪▶・黄泉▶・黄素▶・黄鼠▶・黄▶・黄▶・黄▶・黄糯▶・黄大▶・黄濁▶・黄闥▶・黄丹▶・黄疸▶・黄竹▶・黄鳥▶・黄貂▶・黄腸▶・黄勅▶・黄庭▶・黄泥▶・黄鉄▶・黄土▶・黄奴▶・黄唐▶・黄湯▶・黄橙▶・黄頭▶・黄童▶・黄銅▶・黄犢▶・黄徳▶・黄嫩▶・黄寧▶・黄熱▶・黄農▶・黄能▶・黄波▶・黄馬▶・黄梅▶・黄▶・黄白▶・黄▶・黄檗▶・黄髪▶・黄胖▶・黄斑▶・黄旙▶・黄扉▶・黄眉▶・黄▶・黄風▶・黄吻▶・黄米▶・黄封▶・黄鳳▶・黄榜▶・黄麻▶・黄霧▶・黄明▶・黄面▶・黄毛▶・黄目▶・黄門▶・黄冶▶・黄羊▶・黄葉▶・黄楊▶・黄羅▶・黄落▶・黄藍▶・黄鯉▶・黄▶・黄流▶・黄粱▶・黄緑▶・黄暦▶・黄盧▶・黄▶・黄驢▶・黄▶・黄老▶・黄▶
[下接語]
黄・萎黄・黄・炎黄・鉛黄・押黄・鴨黄・鵝黄・蟹黄・額黄・黄・牛黄・銀黄・黄・黄・玄黄・黄・五黄・昏黄・雌黄・朱黄・帖黄・乗黄・青黄・赤黄・浅黄・草黄・蒼黄・大黄・地黄・貼黄・馬黄・麦黄・麻黄・卵黄・流黄・硫黄・黄
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報