黄塵万丈(読み)コウジンバンジョウ

デジタル大辞泉 「黄塵万丈」の意味・読み・例文・類語

こうじん‐ばんじょう〔クワウヂンバンヂヤウ〕【黄×塵万丈】

[形動][文][ナリ]黄色の土ぼこりが風に乗って空高く立ち上るさま。「黄塵万丈にかすむ大地

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「黄塵万丈」の意味・読み・例文・類語

こうじん‐ばんじょうクヮウヂンバンヂャウ【黄塵万丈】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 黄色の土けむりが風にのって空高くたちのぼるさま。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「是れ支那詩人の動もすれば『黄塵万丈』の語をなす所因」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「黄塵万丈」の解説

黄塵万丈

黄色の土けむりが風にのって空高くたちのぼる様子

[使用例] これ支那詩人のややもすれば「黄塵万丈」の語をなす所因志賀重昂日本風景論|1894]

[使用例] 向嶋の花 いかにかあらん。紅雲十里黄塵万丈の光景眼の前にちらちらと見えて土手沈むこと三寸三分[正岡子規*松蘿玉液|1896]

[解説] 「黄塵」は黄色い土けむりのこと。「万丈」は非常に高く上がること。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android