黄昏(読み)タソガレ

デジタル大辞泉 「黄昏」の意味・読み・例文・類語

たそ‐がれ【黄=昏】

《古くは「たそかれ」。「誰たそ彼かれは」と、人の見分けがつきにくい時分の意》
1 夕方の薄暗い時。夕暮れ。
2 盛りを過ぎて終わりに近づこうとするころ。「人生の黄昏」
[補説]作品名別項。→黄昏
[類語](1)晩方・夕方・日暮れ・夕暮れ・夕・夕べ・夕刻・薄暮・火ともしごろ・宵・宵の口・暮れ方・イブニング・今夕・夕間暮れ・逢おう魔が時・大禍おおまが時・ナイトフォール・黄昏たそがれ時・薄明かり・明かり・灯火・ライト・ともしび・きらめき・光・輝き・光明・光輝・光耀こうよう・光彩・光芒こうぼう・明るみ・雪明かり・月明かり・星明かり・川明かり・花明かり・街明かり・窓明かり・ほの明るい・薄明るい・余光・薄明・かわたれ時・残照・夕明かり・おぼろ・微光・ほのめく・薄ら日・ほのぼの・トワイライト/(2)末期的・衰残・弱体化・衰弱・衰微・衰退・頓挫・衰え・減退・後退・退潮・地に落ちる・没落・落ちぶれる・うらぶれる・成り下がる・零落・凋落ちょうらく・転落・落魄らくはく・淪落・堕落・末路・斜陽・成れの果て・見る影もない・朽ちる・消沈・衰亡・失速・焼きが回る・耄碌もうろく・ぽんこつ・火の車・終末・大詰め・尾羽うち枯らす・世も末・廃れる・衰える・寂れる・落ち目・下火・尻すぼみ・廃退・下り坂・左前・不振・じり貧・どか貧・先細り・下がり目・低落・廃る・傾く・尻下がり・尻切れとんぼ・竜頭蛇尾・孤城落日・物寂しい・さびしい・さみしい・心うら寂しい・心こころ寂しい・侘わびしい・人恋しい・孤愁・人懐かしい・物恋しい・小寂しい・哀感・寂寥せきりょう・寂寞せきばく・寂寞じゃくまく・索漠・落莫らくばく・蕭然しょうぜん・蕭蕭しょうしょう・蕭条しょうじょう・蕭殺しょうさつ・寥寥りょうりょう・徒然つれづれ・徒然とぜん・すがれる・しみじみ・萎靡いび・愁い・さむざむ・センチメンタル・落日・心うら悲しい・しんみり・むせぶ・哀愁・悲愁・憂愁・物悲しい・衰勢・物哀れ・物思わしい・切ない・哀切・諦観・春愁・幽愁・秋風索漠・愁思・秋思・愁然・孤独・盛者必衰・やるせない・びんびん・切切せつせつ・痛切・切実・深刻・ひしひし・つくづく・じいん・心から・切せつ・苦しい・辛い・たまらない・やり切れない・憂うい・堪えがたい・しんどい・苦痛・悲しい・痛ましい・哀れ・悲愴ひそう・悲痛・悲傷・沈痛・もの憂い・断腸の思い・胸を痛める・胸が痛む・胸が塞がる・忍び難い・忍びない・見るに忍びない・見るに堪えない・けだるい・アンニュイ・胸が裂ける・胸が張り裂ける・胸がつかえる・胸が潰れる・胸がつまる・気を揉む・重苦しい・滅入る・気遣わしい・塞ぐ・塞ぎ込む・消沈・しょげる・しょげ返る・沈む・憂鬱・沈鬱・メランコリー・鬱・気鬱・気塞ぎ・鬱鬱・陰鬱・暗鬱・鬱屈・鬱結・鬱気うっき・鬱悶うつもん・鬱積・抑鬱・憂さ・鬱陶しい・悶悶もんもん・うらぶれる・衰亡・息苦しい・胸苦しい・悩ましい・憂うれい・有り難迷惑・不如意・惨憺さんたん・骨身にこたえる・骨身に沁しみる・遣る方ない・居ても立っても居られない・矢も盾たてもたまらない・哀惜・感傷的・胸が締め付けられる・身を切る

こう‐こん〔クワウ‐〕【黄×昏】

1 日の暮れかかること。夕暮れ。たそがれ。
「到着せしは―の頃なりしが」〈福田英子・妾の半生涯〉
2 戌いぬの刻。〈下学集〉

たそがれ【黄昏】[映画]

《原題On Golden Pond》米国の映画。1981年公開。マーク=ライデル監督による人間ドラマ。年老いた夫婦と娘、その再婚相手の連れ子の関係を描く。ゴールデングローブ賞作品賞を受賞。

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精選版 日本国語大辞典 「黄昏」の意味・読み・例文・類語

こう‐こんクヮウ‥【黄昏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① ( 形動タリ ) 日の暮れかかること。夕やみのせまること。また、そのさま。夕暮。たそがれ。
    1. [初出の実例]「孟冬の日、黄昏に臨めり」(出典:将門記(940頃か))
    2. [その他の文献]〔楚辞‐離騒〕
  3. ② 戌(いぬ)の刻のこと。
    1. [初出の実例]「其儀十五日黄昏以後。禰宜率二諸内人、物忌等一。陣二列神御雑物一。訖亥時供二夕膳一。丑時供二朝膳一。禰宜内人等奏二歌舞一」(出典:延喜式(927)四)
    2. [その他の文献]〔淮南子‐天文訓〕

たそ‐がれ【黄昏】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「たそかれ」。「誰(た)そ彼(かれ)は」と、人のさまの見分け難い時の意 ) 夕方の薄暗い時。夕暮れ。暮れ方。たそがれどき。また、比喩的に用いて、盛りの時期がすぎて衰えの見えだしたころをもいう。→かわたれ。
    1. [初出の実例]「黄昏に涙の玉をながめつつねふして夜はにあかすともし火」(出典:海人手子良集(970頃))
    2. 「寄りてこそそれかとも見めたそかれにほのぼの見つる花の夕顔」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
    3. 「私には人類の黄昏(タソガレ)としてみえる」(出典:現代文学にあらはれた知識人の肖像(1952)〈亀井勝一郎〉杉野駿介)

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普及版 字通 「黄昏」の読み・字形・画数・意味

【黄昏】こう(くわう)こん

夕ぐれ。宋・林逋〔山園小梅、二首、一〕詩 疎影斜して、水淺 香動して、昏

字通「黄」の項目を見る。

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デジタル大辞泉プラス 「黄昏」の解説

黄昏〔映画:1981年〕

1981年製作のアメリカ映画。原題《On Golden Pond》。監督:マーク・ライデル、出演:ヘンリー・フォンダ、キャサリン・ヘプバーン、ジェーン・フォンダほか。第54回米国アカデミー賞作品賞ノミネート。同主演男優賞(ヘンリー・フォンダ)、主演女優賞(キャサリン・ヘプバーン)、脚色賞受賞。第39回米国ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)受賞。

黄昏〔映画:1952年〕

1952年公開のアメリカ映画。原題《Carrie》。監督:ウィリアム・ワイラー、出演:ジェニファー・ジョーンズ、ローレンス・オリビエ、ミリアム・ホプキンスほか。

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世界大百科事典(旧版)内の黄昏の言及

【フォンダ】より

…合計83本の映画に出演しながらアカデミー主演男優賞にノミネートされたのは《怒りの葡萄》でただ1度だけ。娘ジェーン・フォンダJane Fonda(1937‐ )のIPCプロダクション製作,マイク・ライデル監督《黄昏》(1981)が最後の出演作品で,アカデミー賞が設けられて以来最高齢の76歳で主演男優賞を受賞したあとこの世を去った。【柏倉 昌美】。…

【ヘプバーン】より

…完成後まもなくトレーシーは死亡)と《冬のライオン》(1968)で2年連続してアカデミー主演女優賞を受賞,ハリウッド最高の演技派女優といわれた。さらに,69年にはブロードウェーでミュージカルに初出演(《ココ》)するなど,意欲は衰えず,81年には,ヘンリー・フォンダの最後の作品《黄昏》で,初めてオスカーを受賞するフォンダとともに,みずからも史上ただ1人四つ目のオスカーを受賞した。【柏倉 昌美】。…

※「黄昏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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