黍餠・稷餠(読み)きびもち

精選版 日本国語大辞典 「黍餠・稷餠」の意味・読み・例文・類語

きび‐もち【黍餠・稷餠】

〘名〙
① 黍を蒸してつき上げた餠。また、黍の実をもち米の中へ混ぜ合わせてついた餠。
異制庭訓往来(14C中)「粟餠 黍餠 松餠 薇餠 茶(とち)餠 廿鉢」
福井市名物の一つ。トウモロコシの粉を用いて作った茶褐色求肥(ぎゅうひ)餠。黍団子に似たもの。
仮名草子仁勢物語(1639‐40頃)下「長月ばかりに、梅漬にきびもちを添へて遣るとて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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