黙読(読み)もくどく

精選版 日本国語大辞典 「黙読」の意味・読み・例文・類語

もく‐どく【黙読】

〘名〙 声に出さないで、目だけで読むこと。目読。⇔音読
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉五八「黙読(モクドク)する事良々久し」

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デジタル大辞泉 「黙読」の意味・読み・例文・類語

もく‐どく【黙読】

[名](スル)声に出さずに読むこと。「脚本をひととおり黙読する」⇔音読
[類語]音読朗読棒読み空読み暗唱口誦読誦朗唱拝読拝誦代読読み上げる

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世界大百科事典 第2版 「黙読」の意味・わかりやすい解説

もくどく【黙読 silent reading】

ひとりで,声を出さないで文章読み,意味をとってゆく行為,技術。いまでは日常化してなんの疑いももたれてはいないが,歴史的には近代市民社会形成過程のある時期以降に支配的,社会的になった様式,慣習である。これに対して,ローマの文人社会で公開朗読会が本の出版にひとしい意味をもっていたように,古代中世では声を出して他人にも自分にも聞かせる〈音読〉が支配的様式であった。これは〈音読〉が共同体内部の語り吟遊詩人伝統と直結していたためである。

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デジタル大辞泉プラス 「黙読」の解説

黙読

加藤一浩による戯曲初演は劇団東京乾電池(2008年)。2009年、第53回岸田国士戯曲賞の候補作品となる。

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