デジタル大辞泉 「齷齪」の意味・読み・例文・類語 あく‐せく【×齷×齪/×偓▽促】 [副](スル)《「あくさく」の音変化》細かいことを気にして、落ち着かないさま。目先のことにとらわれて、気持ちがせかせかするさま。「―(と)働く」「つまらないことに―する」[類語]営営・せっせと・こつこつ・汲汲きゅうきゅう・孜孜しし・目まぐるしい・忙しい・急・せわしい・せわしない・気ぜわしい・慌ただしい・きりきり舞い・東奔西走・てんてこ舞い・多忙・繁忙・繁多・繁劇・多事多端・多用・繁用・席の暖まる暇いとまもない・猫の手も借りたい・そそくさ・せかせか・性急・拙速・多端・忙殺・怱忙そうぼう・倥偬こうそう・怱怱そうそう・大忙し・取り紛れる・手が塞がる・目が回る・応接に暇いとまがない・心急せく・こせこせ・ばたばた・せっかち・あたふた・気早・気早い・大わらわ・貧乏暇無し・甲斐甲斐かいがいしい・そわそわ・右往左往・慌てふためく・動き回る・ちょこまか・うそうそ・倉卒・押せ押せ・てんやわんや・やいのやいの・うろうろ・うろちょろ・どぎまぎ・おたおた・まごまご・どぎどぎ・もじもじ・ぐじぐじ・ぐずぐず・いじいじ・因循・くよくよ・うじうじ・ちゃかちゃか・ふらふら・よたよた・もぞもぞ・ふわふわ・おどおど・びくびく・きょときょと・ぐらぐら・倉皇・軽佻浮薄・浮薄・闇雲やみくも・軽挙妄動・後先なし・うわずる・うわつく・うろたえる あく‐さく【×齷×齪/×偓▽促】 [副](スル)「あくせく(齷齪)」に同じ。「蓋けだし彼れ本より―斗筲とそうの才にして」〈東海散士・佳人之奇遇〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「齷齪」の意味・読み・例文・類語 あく‐さく【齷齪】 [ 1 ] 〘 副詞 〙 =あくせく(齷齪)〔壒嚢鈔(1445‐46)〕[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用ナリ 〙 ( 中国の近世語から ) きたないさま。みにくいさま。[初出の実例]「朱重原来老実の者にて、又蘭花が貌齷齪(アクサク)(〈注〉キタナイ)なれば」(出典:通俗赤縄奇縁(1761)二) あく‐せく【齷齪】 〘 副詞 〙 ( 「あくさく」の変化した語 ) 心にゆとりがなく、目先にだけ心をうばわれたようにせわしく事を行なうさまを表わす語。[初出の実例]「あくせくでかせいだ暮の餠の重」(出典:雑俳・筑丈評万句合(1746‐48))「Akuseku(アクセク) シテ ハタラク」(出典:和英語林集成(再版)(1872)) あく‐そく【齷齪】 〘 副詞 〙 =あくせく(齷齪)〔音訓新聞字引(1876)〕[初出の実例]「文学士は売文に齷齪(アクソク)する」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉温泉場日記) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「齷齪」の読み・字形・画数・意味 【齷齪】あくさく あくせくする。促。唐・孟郊〔登科の後〕詩 昔日は齷齪として誇るに足らず 今は放して思ひ涯(はてし)無し字通「齷」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報