BlueTooth(読み)ぶるーとぅーす(英語表記)BlueTooth

知恵蔵 「BlueTooth」の解説

BlueTooth

世界中で利用できる2.4GHzの周波数帯を使った短距離無線通信の規格。低消費電力でセキュリティや操作性の高い通信が実現できるため、パソコンPDA携帯電話等でのデータ通信で利用できる他、携帯電話のハンズフリーヘッドセットやパソコン用のマウスキーボード、ヘッドフォン等で同規格の対応製品が発売されている。
BlueToothの通信では、機器間を接続するときの目的別に策定されたプロファイルと呼ばれる標準化されたプロトコルを利用する。通信したい機器同士は同じプロファイルを持っていることが前提であり、ペアリングと呼ばれる作業で通信設定を行う。
1秒間に1千600回も周波数を変更するFH-SS(周波数ホッピング方式)でノイズの少ない周波数を選択でき、安定した通信が確保できるばかりか、バージョン1.2からはAFH(適応型周波数ホッピング)機能によって同じ2.4GHz帯を使う無線LAN電子レンジ等の機器が使用する周波数との干渉が軽減できるようになった。電波強度によって通信距離の有効範囲が最大100mのClass1、10mのClass2、1mのClass3という3クラスがあり、通信速度はバージョン1.2で最大1Mbps、2.1+EDR(Enhanced Data Rate データ通信速度を拡張したことを意味する)で最大3Mbps。
2009年にはバージョン3.0、4.0が相次いで発表された。3.0は前バージョンの特徴を引き継ぎ、通信速度を24Mbpsと高速化させた。それに対し4.0は、健康管理機器、スポーツ用品、家電製品センサーなどへの普及視野に入れたバージョンとなっており、速度は1Mbpsと低速であるが、前バージョンや3.0よりもさらなる低消費電力化を実現させている。また、携帯電話などで3.0、4.0を組み合わせ、用途によって切り替える利用も進められている。

(横田一輝  ICTディレクター / 2010年)


ブルートゥース

数mまでを対象とした、近距離向けの無線通信技術。日本ではそれほど普及していないが、欧米ではほぼすべての携帯電話とノートパソコンに搭載されており、周辺機器を接続したり、ハンズフリー通話用のヘッドセットを無線化する時に利用されている。無線LANと同じく2.4GHz(ギガヘルツ)帯の電波を使うため、干渉が問題視されたこともあったが、実用上はほぼ問題ない。

(西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「BlueTooth」の解説

Bluetooth

1989年5月にスウェーデンのエリクソン社主導で提唱された、近距離用無線通信の規格。1Mbpsの通信速度で半径10m以内の機器と接続できる。パソコンとプリンター、携帯電話とヘッドセットなどを、ケーブルを使わずに接続でき、対応製品が増えてきている。10世紀にデンマークを統一したハーラル王の呼称、「青歯王」にちなんで名付けられた。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

IT用語がわかる辞典 「BlueTooth」の解説

ブルートゥース【Bluetooth】

パソコンと周辺機器、PDA、携帯電話、コンピューターゲームのコントローラーなどに使われる近距離用無線通信の規格。機器間の距離が約10m以内ならば障害物があってもデータの送受信が可能。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

パソコンで困ったときに開く本 「BlueTooth」の解説

Bluetooth

多くの機器を無線で接続して相互に通信する技術の規格です。パソコンやスマートフォンなどと対応スピーカーを無線でつないでより大きな音で音楽を楽しめるようにしたり、キーボードやマウス、ヘッドセットなどの無線接続に利用したりしています。
⇨ヘッドセット

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

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