…そして19世紀末,ピレネー山脈の北のヨーロッパからニヒリズムが流入すると,個人のテロ活動が戦術面の低迷を脱する手段となり,1897年と1912年には時の首相を暗殺した。 20世紀初頭,フランスから導入されたサンディカリスムは戦術上の活路を開き,1911年にはアナルコ・サンディカリスム系全国組織〈全国労働者連合(CNT)〉が結成され,19年にその加盟人数はカタルニャ,アンダルシア両地方を中心に約71万にも及んだ。結成後CNTがすぐに直面したのは,マドリードやアストゥリアス地方に勢力基盤があった社会党系労組〈労働者総同盟(UGT)〉(1920年加盟人数約21万)との提携問題であった。…
…1889年の第二インターナショナルの成立は,アナーキズムの没落的傾向を促進させたが,20世紀初頭フランスから導入されたサンディカリスムは,アナーキズムの運動に新局面を開き,〈アナルコ・サンディカリズム〉として再生した。1911年には全国労働者連合confédération nacional de trabajo(CNT)が結成され,19年にはその加盟人数は約71万人にも達した。 アメリカにおけるIWW(世界産業労働者)の運動も本来土着的な運動が思想的表現を借用したものである。…
… このような状況下で,いっそう勢力を増していったのは左派の運動であった。労働者・農民の間で最も支持を得ていたアナーキズム運動は,1910年に結成したアナーキスト系労働組合〈全国労働連合(CNT)〉が,多大な影響力をもつ組織に成長して,17年には加盟者が70万人にも及んだ。CNTはとくに,地中海沿岸一帯,アンダルシア地方東部,内陸部ではサラゴサ,ログロニョなどに勢力を拡大していったが,19世紀末から1920年代にかけて,テロ行為も辞さない過激な路線を歩んだために,アナーキズムは一般世論からは不評をかっていた。…
※「CNT」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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