WinG

ASCII.jpデジタル用語辞典 「WinG」の解説

WinG

高速なディスプレイ描画が必要なゲームソフトウェアなどをWindows上で実行可能にするための機構。Windowsでは、ハードウェアの仮想化やマルチウィンドウの処理が行なわれるため、ディスプレイ描画のオーバーヘッドMS-DOSに比較すると非常に大きく、この標準的なAPIを使用して、リアルタイムのディスプレイ描画を必要とするゲームソフトウェアなどを開発することは困難だった。そこでMicrosoftは、新たにゲームで必要とされるAPIを提供し、Windows(Windows NT)環境でもリアルタイムゲームが作成できる環境を実現しようとした。これがWinGと呼ばれる、Windowsのゲーム用ライブラリーである。このWinGでは、ディスプレイデバイスの管理データに直接アクセスできる機能、グラフィックスメモリーへの直接的なデータのブロック転送を可能にする機能などが提供される。しかしWindows 95では、このWinGをベースにさらに機能拡張を行なったGame SDKが開発され、その後DirectX名称が改められ、さらに仕様が拡張された。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android