α粒子(読み)アルファリュウシ(その他表記)α-particle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「α粒子」の意味・わかりやすい解説

α粒子
アルファりゅうし
α-particle

放射性核種α崩壊するとき放出するα線を構成する粒子実体はヘリウム4の原子核であるため,現在ではα崩壊で放出されるものだけでなく,一般にヘリウム4の原子核のことをいう。スピンは0でボース統計に従う。結合エネルギーは 28.3MeV。また閉殻性質をもつ,安定最小の原子核である。陽子,中性子などとともに,核反応を起すための衝撃粒子として用いられる。

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化学辞典 第2版 「α粒子」の解説

α粒子
アルファリュウシ
α-particle

[別用語参照]α線

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のα粒子の言及

【α線】より

…原子核がα崩壊をするときに放出される放射線。ヘリウム4(4He)の原子核(α粒子α‐particle。陽子2個と中性子2個が結合したもの)の粒子線である。…

※「α粒子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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