《椀久》(読み)わんきゅう

世界大百科事典(旧版)内の《椀久》の言及

【椀久物】より

…大坂堺筋の豪商椀屋久右衛門が新町遊廓で傾城松山太夫にうつつをぬかし,金を入れ上げたため座敷牢に入れられ,発狂して放浪の末,1677年(延宝5)に水死したという実説にもとづく。当時流行した小唄が《落葉集》に収められており,井原西鶴も小説《椀久一世の物語》を書いている。歌舞伎化では,七周忌にちなんで84年(貞享1)大坂で大和屋甚兵衛が演じたのが最初らしく,椀久生き写しと好評を博した。…

※「《椀久》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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