《椀久道行》(読み)わんきゅうみちゆき

世界大百科事典(旧版)内の《椀久道行》の言及

【椀久物】より

…椀久が狂乱し松山の幻を追うさまは舞踊に適していたため,戯曲としてよりは所作事として脚色されることが多くなった。現存するものでは,一中節の《椀久道行》(《椀久末松山》の道行),長唄の《二人(ににん)椀久》《一人椀久》,常磐津の《三面(みつめん)椀久》《新曲椀久》,清元の《幻(まぼろし)椀久》などがある。明治以後の脚本では,初世市川右団次が演じた《盟約誓十徳(にせかけてちかいのじつとく)》,初世中村鴈治郎の《椀久末松山》(渡辺霞亭作),6世尾上菊五郎の《椀久末松山》(岡村柿紅作),7世沢村宗十郎の《椀久》(田村西男作),12世片岡仁左衛門の《椀屋久兵衛》(真山青果作)などがおもな作品である。…

※「《椀久道行》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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