異制庭訓往来(読み)いせいていきんおうらい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「異制庭訓往来」の意味・わかりやすい解説

異制庭訓往来
いせいていきんおうらい

『新撰之消息』『百舌鳥往来』『森月往来』などともいう。南北朝時代の初学者向け教科書。1巻。江戸時代,虎関師錬の編とされたが,定かでない。正月から 12月までの行事風物を述べた贈答手紙を掲げ,貴族社会における知識百般を体得できるように工夫されている。中世往来物一つ。『群書類従所収

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世界大百科事典(旧版)内の異制庭訓往来の言及

【和算】より

…室町時代になると,数学遊戯に類する問題がよく行われた。虎関師錬の《異制庭訓往来》には,〈十不足〉〈百五減〉〈盗人隠〉〈左々立(ささだて)〉などの碁石を使って遊べる遊戯が並べられている。《簾中抄(れんちゆうしよう)》には,〈継子立〉と〈目付字(めつけじ)〉の記事がある。…

※「異制庭訓往来」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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