《虚栄の市》(映画)(読み)きょえいのいち

世界大百科事典(旧版)内の《虚栄の市》(映画)の言及

【カラー映画】より

…しかし1932年,3色減色法の〈テクニカラー〉が完成し,このシステムによるウォルト・ディズニーのアニメーション漫画《森の朝》(1932)がアカデミー賞を受賞し,パイオニア社の音楽舞踊短編《クカラチャ》(1934)が作られ,《ロスチャイルド》(1934)のカラー・シークェンスにもこのシステムが使われた。そして,このシステムによる最初の長編劇映画《虚栄の市》(1935)で心理描写を色彩効果によって強調する独自の領域が開拓され,カラー映画も〈成人〉に達したと評価された。続いて《丘の一本松The Trail of the Lonesome Pine》(1936)ではテクニカラーによる最初の野外撮影が行われ,《砂漠の花園》(1936),《スタア誕生》(1937),イギリス映画《暁の翼》(1937)などを経て,《風と共に去りぬ》(1939)の成功によってカラー映画は一つの頂点に達し,〈テクニカラー〉は〈カラー映画〉の同義語になった。…

※「《虚栄の市》(映画)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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