あらぬ様(読み)あらぬさま

精選版 日本国語大辞典 「あらぬ様」の意味・読み・例文・類語

あらぬ 様(さま)

事実とは違っているさま。今までのあたりまえの状態とは変わった様子
源氏(1001‐14頃)夕顔「御たたう紙にいたうあらぬさまに書きかへ給ひて」
※栄花(1028‐92頃)岩蔭「かくて御髪(ぐし)〈略〉下しはてさせ給ひて、あらぬさまにておはします」
② 望ましくない様子。不都合なさま。思いもよらぬ姿。
※新古今(1205)哀傷・八一九「なき人の跡をだにとて来てみればあらぬさまにも成りにけるかな〈慶暹〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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